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初動負荷の本から。

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当院でも何人かの患者さんが初動負荷の本を読んで、色々な話になっています。

しかし、まだ誰もワールドウィングに行ってはいないので誰が先に行くか楽しみな感じです。

今回、この本に出てくる。

「共縮」について自分なりの意見を書いていこうと思います。

以前にも軽く触れたのですが、今一良く解らないと言う声が有ったので書いてみます。

筋肉には、短縮(縮む)する筋肉の反対側で、伸張(伸びる)筋肉が有ります。

例えば、腕の上腕二頭筋(力コブ)を短縮させ力コブを出せば、裏側の上腕三頭筋(二の腕)は伸張しています。

足で言えば、ハムストリングスを短縮させれば、大腿四頭筋は伸張します。

これが、両方とも短縮する事で共縮が起きます。

運動で言えば、空気イスや腕を前に出したまま浮かせ続けるなど、可動を固定した状態で筋が緊張した状態のことです。

更に疾患名で言えば、肉離れ、ぎっくり腰、寝違い、肘痛などなど共縮が起す問題は沢山有ります。

初動負荷の本には、他にも腕を前に出そうとする行動を反対側から完全に動かない様に抵抗をかける動作の事です。

この共縮が起きると、可動域が狭くなります。

解りやすい例で言えば、上体の前屈など、骨模型を見ても、何かにつるしておかなければ、簡単に前にも後ろにも倒れてしまいます。

様は、共縮が無ければ可動域は太ももを抱える事すら可能なのです。

この共縮を無くし可動域を広げパフォーマンスをあげて行くのが初動負荷理論だと思います。

言い方を変えれば、筋の過緊張状態であったり、硬縮、もっと簡単に言えばスジやコリもその類だと思います。

ここで、コレを読んで解って頂きたい事が有ります。

整骨院などで使う電気、腹筋を運動しないで鍛える電気、低・中・高周波の類はまさに、筋を可動させる事無く筋の緊張を作る物になります。
※以前書いたのですが、ぎっくり腰の治療で、帰る時はテクテク歩いて帰っていくのですが、翌日またダメですと言う会話を2回繰り返したある日、その患者さんが家で低周波を使っている事が解った事が有りました。
低周波を辞めた事で二度と再発しませんでした。

自分が整骨院に通い詰めた患者さんをお断りする事が有ります。
それは、その方が、電気治療で固くなっている事が理解できていない場合、前述の様な話になるからです。

なので、当院では、整骨院を捻挫・打撲・挫傷以外の慢性症状で利用している患者さんには、一時通院を止める事をすすめています。

そして、話を戻すと、共縮している筋肉とは、硬いです。触っても硬いですし、可動域も硬いです。
デスクワークもある意味、一日中共縮しているので、コル訳です。

そして、良く自分が言う、良質な筋肉の人はまるで水風船の様に柔らかいです。

体脂肪が10%を切るような方はほとんどリラックス状態では柔らかいです。

当院には、コレを知っている方も多いのですが、一般的には、太くてカチコチな筋肉の方が良しとされています。

この共縮を理解するといかがでしょうか?

自分も全てのウエイトトレーニングが間違ってるとは思いません。

ただ、体が硬くなってしまうトレーニングがある。

それを知っておくと違います。

筋肉を硬くしてしまうトレーニングとは前述した。

空気イスなどが基本的な物ですが、静的な筋トレです。

アイソメトニックなどと言われますが、最大の筋の力が増します。

その反面、体が硬くなるデメリットが有ります。

せめてこう言った筋量だけを増やすトレーニングを避ける事で故障は少なくとも避けられると思っています。

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