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体温

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人の体は、一定の体温を維持する様に出来ています。

外界が0度でも、30度でも体温が一定に保たれます。

これは自律神経の司るところです。

しかし近年エアコンの普及により、冬暖かく、夏も涼しい先進国ではこの能力が衰退しています。

冷え性やのぼせなど、体温調整の中枢の弱りでもあります。

しかし、冷え性などは一年スパンで考えれば改善できます。

冷え、のぼせの原因の一つは運動不足です。

筋肉の大きな役割は、関節(体)を動かすことですが、生理学上もう二つ大きな役割をしています。
産熱をすること。
静脈血(老廃物)の血流を作ることです。

マメ知識1 動脈と静脈

血液の酸素や栄養を運ぶ方を動脈と言います。こちらは基本的に心臓の力で各組織まで運ばれます。そして、酸素や栄養の変わりに組織から出た、老廃物や二酸化炭素をは運び、肝臓や肺に運ぶ経路を静脈と言います。こちらは、いったん細い血管を通ったり、組織をくぐるので、心臓の力は届かず重力反して本体に戻る為、筋ポンプによって運ばれます。

マメ知識2 筋ポンプ

筋ポンプとは、全心の静脈には逆流防止弁がついており血液が逆流することはありません。
そして、筋肉が動く事により静脈は圧迫され体幹方向へ進みます。イメージとしては灯油ポンプ(手動式)が静脈に付いている感じです。

運動をまったくしない方はポンプの作用が弱いので症状として、末端冷え性、静脈瘤などが発生しやすい温床になります。

これを防ぐ為には、1日最低1時間、運動することが必要です。
出来れば、筋トレなんかをするともっと良いです。
筋の産熱を理解していただくとわかると思います。
筋肉質の方は熱がりで、筋肉が無く細身の人は寒がりになります。

マメ知識3 ふるえ産熱

ふるえ産熱、凄くマニアックですが、格闘家やボディービルダーさんが最後に体脂肪を落とすマニアックな方法ですので、一般の方はやめたほうが良いですが・・・
冷蔵庫でふるえる。ふるえると言うのは、筋肉をふるわせることによって体温を維持する為の生理機能です。これを利用して脂質を燃やす事をする方もいるそうです。
全身の栄養分を筋肉に送り込み力を振りしぼって震えます。なので、脳よりまず本体を守る為、脳のエネルギー消費を避ける為、眠くなります。

次に冷え性の大きな原因の一つは夏のエアコンです。

一番の問題は、体の大掃除が出来る夏に汗をかかない事です。
生理学的に考えれば、美しさは汗をかいた上で成り立ちますが、汗かきは汚いのが一般的な考えでしょうか?
それはさておき、東洋医学において、夏は最大のデトックスシーズンです。
冬の間の毒素は春の食材(苦い)食材によって出すなどとも言いますが、夏に大量の汗をかくことによって改善されます。
しかも、自律神経を鍛える絶好の期間です。
夏は、血管が拡張して、抹消血管等の老廃物を体外に出す機会です。
この、灼熱の時期に汗をかく事により、体はキレイになり、体温中枢も鍛えられるのです。

冬は夏と違い基本的に暖める事に重点を置いてもらうことが大事です。
体の問題は冬に出ます。病気ご臨終全て冬が多いです。
冬に自律神経を鍛えるには注意が必要です。
ある程度健康ならば、寒中水泳や寒風摩擦も一つの方法です。
サーファーなんかを見ると解りますが、一般人より1、2枚、薄着です。海に入った後は、産熱が最大に近づくので熱いのです。
そして、もうすでに冬の冷え性の方は、冬は指揉みや足湯をしながら抹消血管を開いてあげる事が大事です。

最後に食材です。

東洋医学なので栄養学とは違います。
まず、温まる食材として、根菜類です。大根、人参、ごぼう等です。
他にもウコン、しょうが等もおススメです。

体を冷やす事に大きく関与している食材は、砂糖(特に白糖)です。
他にも南の食材の特徴・基本的にエネルギーとして早く変換され、体温の冷却があります。
砂糖、コーヒー、果物です。

まとめ

実際の冷え性の原因は色々です。今回は凄く多い原因を抜粋して書いて見ました。

冷え性の方は、運動もあまりしない(座り仕事中心・勉強中心)エアコンのある寒い夏を越え、甘い物が好きな人が多くなります。

冷え性は万病の元です。
自律神経失調症、生理痛、頭痛、のぼせ、イライラなど等など

ちなみに妻は甘党です。
注意すると怒られます。
「甘い物食べないとストレスが溜まる」
「甘い物、食い続けても良いように治療して!」と言われます。

そんなもんだと思います。

 

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