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基本のキ・・・・・・気・血・津液+精について②の下

投稿日:2017年12月17日 更新日:

こんにちは 金田です。

この所 しみじみ寒さが。12月ぢゃなくて もう1月くらいな感じがしています。

空気もだいぶ乾燥しておりますので

風邪やインフルなど ご注意下さい。

さて 前回の“血”(けつ)の続きで 不足することによって起こる

様々な症状やその原因について お話したいと思います。

ここで出て来る臓器に関しましては、東洋医学の考え方なので

現代医学的な捉え方との違いがアチコチありますこと 予めご了承下さい。

まず不足する原因ですが

摂取する飲食物から作られるので、不規則な食事や偏食などで 食事から充分な栄養が摂れなかったり

消化吸収する脾や胃が ちゃんと機能していないと 生じてしまいます。

そして女性は、更に月経で血が不足しがちなので “血”に関する不調に陥り易いとされます。

“血”の変調には

血虚(けっきょ)・血熱(けつねつ)・血瘀(けつお)・血寒(けっかん) の4種類があります。

その中でも よく見受けられる3つを それぞれ少し詳しく説明しますと

血虚―' 虚 ' とは、読んで字の如く 不足していたり低下していたり する状態

  原因:脾や胃の不調による消化吸収力の低下と小食・偏食などからの栄養不足

     肝の不調で血を貯蔵出来ない場合

    月経過多や不正出血

 症状:顔の色ツヤが悪くなり黄色みを帯びたり青ざめたり 舌や唇の赤みも薄くなる

    手足の先まで血が流れず冷え症に

    頭部では立ち眩みや めまい

     関連の深い「心」に不具合が出た場合には、不整脈や動悸・息切れ

   「肝」では眼精疲労や視力低下、爪の変形・肌の乾燥

   月経不順や経血量の減少,月経痛

血熱―血の中に熱がこもって うっ積している状態

 原因:血の巡りの滞りや熱邪の作用、味の濃い食事や辛い物の偏食

  ※外邪(外因)については こちら

 症状:熱を帯びることで血そのものや通り道、臓腑を損傷する

    脈が早まり血管に負担がかかるため出血し易くなり、血尿・吐血・喀血・下血・鼻血など

   体内の水分が強い熱で消耗されるため 口渇や口の苦味、便秘、高熱など

血瘀―血の流れが停滞したり、巡りの悪い状態

  原因:“気”の不足や滞り、「肝」「心」の循環調整力低下、寒邪による巡りの停滞、

        熱邪によるドロドロ血

        脂っこい食事、喫煙、過剰な飲酒

 症状:停滞した血から血栓様の ' 瘀血 'が出来る

        特徴的な刺す様な痛みの ' 刺痛 ' が起こる

   月経痛、神経痛(触られると嫌な感じ)、便秘や肌のくすみ・クマ

   瘀血が血管を塞いで悪化すると脳血管障害や子宮筋腫に

それぞれ独特の症状で、これも“気”の病の時と同様に

単独で よりは他の原因や症状と一緒になって表れることが多いです。

とにかく 滞らずにサラサラと流れて行ってほしいものです。

お薬なんかでも よく血液サラサラの薬などありますが

特定の場所を狙って改善出来る訳でもありませんし

出血などにも気を付けなくてはいけませんので

なるべくお世話になりたくはないですね。

その点 鍼灸でしたら症状とその原因とに同時にアプローチして改善出来るので

効率的で 是非々々おすすめ致します。

次回は“津液”について これもまた馴染みの薄い言葉ですが

極力分かり易くお話出来たら と思います。

さて今年も あと残り少しになって来てしまいましたが

今月末まで 初めての方30%offを 引続き行っております。

この機会に どうぞご利用下さい。

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