スタッフ佐々木。

冷えへの執着。

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おはようございます。
佐々木です。

前回、腰の話をして冷えの話をして、

その後冷えにも種類があるという話をしたので、

その続きといきます。

今は寒い時期なので基本的には問題ないのですが、

身体の状態によっては、ただ温めるというのは逆効果な事もあります。

深部から冷えてどうにもならない時は温める事はとても有効ですが、

ここから先は冷えているが、こっち側はそうでもない、むしろ熱いぐらいだ、

何てことになっていると、それはただ冷えているとは少し毛色が違います。

部分的に診たら熱を持っていることになります。

ある境界から冷えているという事は、

どっかで流れが悪くなっていることが考えられますが、

その状態で仮に更に熱を送った場合、

流れが悪いところで止まってしまい、

更に熱が籠ってしまう、溜まってしまう事になります。

自身が持っている熱を上手く分散することが出来ればそれが一番なのですが、

それが出来なくなっているから部分的に冷えているのだと思います。

だからそういったことも考えずにただただ温めるような事をしてしまうと、

それはそれでアンバランスな訳です。

だから大事なのはその流れを戻す、滞っているものを流す事を考えれば、

実はそこまで難しい事ではないのでは、と思っています。

いや、簡単ではないんですよ。

ただ、思っているよりかは難しくないという事です。

流すという事を考えると運動をするだけでも十分な場合があります。

実際に感じた事が有る人もいるのではないのでしょうか。

いつもは冷えているのに、運動した後は温まっているとかです。

ごく当たり前の話だと思う人も多いかと思いますが、

手足の冷えという事に執着してしまう事で、

運動すれば温まるという事を忘れているという人は意外と多い様に思えます。

冷え対策グッズであったりとか、

冷え取り療法の様な事であったり、

飲食物であったり、

どれも大事な事だとは思いますが、

自身の身体の内側の事ですから、

まず自身で動かして流してみるというのを試してみて下さい。

これで温まるのであれば、

自力で身体を温める力がまだあるという事だと思いますので、

それを有効に活用して下さい。

備わっている機能を適度に使ってあげれば、

働きが弱くなっていたとしても、自然と力が戻ってくるかと思います。

木を見て森を見ず、なんて言ったりもしますが、

一部分に執着するだけではなく、

そうでない場所も一緒に見て考えてもらえると、

案外簡単に活路も見出せるかと思います。

もちろん森ばっかり見てどうにもならない時もあるかと思いますが、

今と違うものを見るという考え方を少ししてみると、

違った結果が生まれるのではないのでしょうか。

-スタッフ佐々木。

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